この記事では次式が成り立つことを示します:
前提とする関係式
の導関数
の冪級数展開
の範囲において
の値
を
と定義するとき*1
が成り立つ。
導出の流れ
を
と定義します。 で、 の導出の流れは以下の通り:
導出
1. を示す
の展開式を用いると
ここで の定義と が奇数の場合の表式を用いると
よって が導けました。
2. の値を求める
の微分公式より
よって
となります。
3. の値から の値を求める
まずは の級数を分解して、 と の間の関係を導きましょう:
これを について解くと
ここで上記で導いた の値を用いると
となります。
*1:これは、実は「とある三角関数の積分公式」で定義した と一致する。