フィボナッチ数列
フィボナッチ数列は次の , 漸化式で定義されます:
高校では ですが、ここでは とします。
特性方程式とその解
漸化式より
よって特性方程式は
となります。 この方程式の2つの解を とすると
となります。
数列
漸化式より
ここで
とおくと、数列 の初項 ( ) と漸化式は
となるので、 は等比数列であることが分かり、一般項は
となります( に注意*1)。
数列
漸化式より
ここで
とおくと、数列 の初項 ( ) と漸化式は
となるので、これも等比数列であることが分かり、この数列の一般項は
となります。
の一般項
(2), (3) 式より
辺々をそれぞれ引くと
に (1) 式の値を代入すると より
追記
フィボナッチ数列に似たトリボナッチ数列の一般項も導いてみました「トリボナッチ数列の一般項を導く」。 さすがに高校数学の範囲を逸脱してますがw- 作者: イアン・スチュアート,Ian Stewart,水谷淳
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*1: としても、 の具体的な表式、もしくは関係式「 」を使えば同じ結果が出ます。 後で見る についても同様。