いろいろな次元で極座標のヤコビ行列とヤコビアンを求めるシリーズ(目次)。 今回は4次元。
4次元極座標
4次元の極座標は次のように定義されています:
4次元極座標の体積要素
ヤコビアンを前回までの方法で計算するのは結構大変なので、(本質的には同じだけど)もう少し簡単な方法で計算しましょう。ヤコビアンの計算方法
位置ベクトル
に対して
とおくと、
となり、これらは
を満たす、つまりこれらは直交系をなします。 このとき、ヤコビアンはこれらのベクトルを用いて
と計算できます(大雑把に言えば、これらのベクトルが作る「4次元直方体」の体積)。
ヤコビアン
より
となります。