倭式極座標を見ていくシリーズ(目次)。 今回は、前回導入した4次元倭式極座標を用いて、4次元球の体積を計算してみましょう。
4次元極座標の体積要素
前回の結果より
なので、4次元倭式極座標での体積要素は以下のようになります:
4次元球とその体積
半径 の4次元球を とし、その体積を とします。 つまり
右辺の積分を倭式極座標に変換して、倭式極座標での角度変数の定義域が
であったことに注意すると
となります。 そのまま積分してもいいんですが、ここで以下のような変数を定義しましょう:
このとき
なので、これらの変数を用いて を計算すると
これは以前の結果と一致します。