今回は以下の形の初項、漸化式で定義される数列の一般項を求めます:
は定数とします。 漸化式の問題の基本中の基本ですね。
の場合
まずは の場合。 このときは特性方程式の解 を使って等比数列を構成し、一般項を求めます。特性方程式
漸化式で をともに とおくと特性方程式が得られます:のとき、これは簡単に解けて
を得ます。
数列
漸化式と特性方程式より
辺々をそれぞれ引くと
ここで
とおくと、数列 の初項と漸化式は
よって は等比数列であることが分かり、その一般項は
と求まります。
の一般項
の一般項は の一般項から簡単に求まって
よって
のとき
のとき、初項と漸化式は
となりますが、これは が初項 、公差 の等差数列であることを示しています。 よって一般項は
となります。
結果
結果をまとめるとちなみに初項が第0項で与えられている場合()は以下のようになります:
単に を で置き換えただけですけどね。
補足
の表式で の極限をとってみましょう。 まず、 を以下のように変形します:
ここで
とおくと
より
なので の極限で は
となり、 の場合の表式と一致します。
- 作者: 岡部恒治,数研出版編集部
- 出版社/メーカー: 数研出版
- 発売日: 2011/04/26
- メディア: 単行本
- クリック: 15回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- 作者: 岡部恒治,数研出版編集部
- 出版社/メーカー: 数研出版
- 発売日: 2011/10/22
- メディア: 単行本
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (1件) を見る