双曲線関数の公式を見ていくシリーズ(目次)。 前回の倍角の公式に続いて、今回は半角の公式を見ていきます。 双曲線関数の半角の公式も、導き方は三角関数の場合とほとんど同じで、使う公式はやはり の倍角の公式です。 まずは の半角の公式を導きましょう。 の倍角の公式で を使った表式
を について解いて
の置き換えをすれば以下を得ます:
三角関数の場合と同様に の符号が分からないので、これ以上は解けません。 次は の半角の公式。 の倍角の公式で を含んでいる表式
より
となります。 ここで、 は定義より
となって常に正なので、
を得ます。 ただし、 の半角の公式の形に合わせた方が綺麗なので、半角の公式として (1) 式を用いることにします。 最後は の半角の公式は、 の半角の公式より
公式まとめ