Quantum Computing: A Gentle Introduction (Scientific and Engineering Computation) (English Edition)
- 作者: Eleanor G. Rieffel,Wolfgang H. Polak
- 出版社/メーカー: The MIT Press
- 発売日: 2011/03/04
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
目次はこちら。
Exercise 2.12. Bloch Sphere: Spherical coordinates:
- a. Show that the surface of the Bloch sphere can be parametrized in terms of tow real-valued parameters, the angles and illustrated in figure 2.7. Make sure your parametrization is in one-to-one correspondence with points on the sphere, and therefore single-qubit quantum states, in the range and except for the points corresponding to and .
- b. What are and for each of the states and ?
補足
は虚数単位です。 また は以下で定義されます:
はそれぞれ正規直交基底を成します。
a.
ブロッホ球面の図を眺めていればどのようなパラメータ化をすればいいかはある程度直感的に分かりますが、ここでは少しブロッホ球面とは違うところから出発してパラメータ化を導出してみましょう。2状態系の重ね合わせ状態 は、2つの複素係数 を用いて
と書けます。 ただし、任意の に対して異なる状態が得られるわけではないので、これが一意となるような制限を考えましょう。 まず、 のノルムが1になることから
また、大域位相を固定するために を0以上の実数とします( が負の実数の場合は-1でくくれば大域位相となる)。 このとき , ( は実数)とおくと、この制限は となって、(*) 式は
と書き換えられます。 これは2次元の半球となるので(ブロッホ球面とは異なります)、 をそれぞれ 軸とする通常の球面のパラメータ化を行うと
となります。 ここで によって変数 を導入すると
となります。 このパラメータ化を使うと は(改めて と書いて)
を得ます。
補足
問題としては問われていませんが、 に直交する状態 は
となります。 また、 を で表すと
です。 は任意なのでこの場合はパラメータの値が一意に定まらず、そのため問題ではこの2つを一意に決まる場合から除外しているんですね。