Quantum Computing: A Gentle Introduction (Scientific and Engineering Computation) (English Edition)
- 作者: Eleanor G. Rieffel,Wolfgang H. Polak
- 出版社/メーカー: The MIT Press
- 発売日: 2011/03/04
- メディア: Kindle版
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Exercise 3.14.
- a. Show that the four-qubit state of example 3.2.3 is entangled with respect to the decomposition into two two-qubit subsystems consisting of the first and second qubits and the third and fourth qubits.
- b. For the four decompositions into two subsystems consisting of one and three qubits, say whether is entangled or unentangled with respect to each of these decompositions.
a.
1, 2 番目の2つの Qubit からなる系を 、3, 4 番目の2つの Qubit からなる系を とします。 それぞれの系の一般的な状態 は
と書けます。 これらの状態のテンソル積は
となります。 これが問題で与えられた状態 と等しくなる条件を考えましょう。
の第2項の状態 は に存在しないので
でなければなりませんが、 のときは の第1項が消え、 のときは の第4項が消えます。 しかし、 にはこのどちらの状態も存在するため、結局 は系 のテンソル積としては書けません。
b.
1 番目 Qubit からなる系を 、2, 3, 4 番目の3つの Qubit からなる系を とします。 それぞれの系の一般的な状態 は
と書けます。 これらの状態のテンソル積は
3行目では2行目の下線部のみを取り出しています。 第2項の状態 は に含まれないので
となりますが、 のときは第1項が、 のときは第3項が消えて、どちらの場合も に含まれている状態が消えてしまうので、結局 は に等しくなりません。
2番目の Qubit を系 、残りの3つの Qubit を系 として上記と同様の計算をすると
となって、上記と同様のロジックによって、これは と等しくなりません。
3, 4 番目の Qubit をそれぞれ1つの系とする分解では、1番目と3番目の Qubit、2番目と4 番目の Qubit を同時に入れ替えれば上記の2つの場合と同じになるので、これらも と等しくなり得ません。
【修正】
- 小問 b で 3-Qubit 系での番号の付け方が間違っていたので修正しました。