古典力学のいろいろな系で運動方程式を解いていくシリーズ(目次)。 今回は一定の力が働いている質点の運動方程式を解きます。 これは等加速度運動で、高校物理でも出てきますね。 一定の力が働いているときのニュートンの運動方程式は
となります。 ただし は定数。 例えば、地表近くの重力は (鉛直上向きを座標の正とした場合)となります。
運動方程式を解く
運動方程式 (*) の両辺を で割って とおくと
となります。
積分実行
両辺を で積分すると
は積分定数。
初期条件を課す
初期条件として
を課すと
となるので、結局
となります。 位置 の時間微分で与えられる速度 は
でした。
力学的エネルギーの保存
時間に依らず一定の力は、以下のポテンシャル
を持つ保存力です。 よって、以下で定義される力学的エネルギー は時間に依らず一定になります: