大学数学を使って球の体積を求めるシリーズ(目次)。 今回は以前に導いたn次元球の体積の公式を、ガンマ関数を使って書いてみます。 以前までに導いた結果で今回使うのは下記の通り:
球の体積 をガンマ関数で表す手順はこんな感じになります:
- をガンマ関数で表す
- の積をガンマ関数で表す
- をガンマ関数で表す
をガンマ関数で表す
「とあるガンマ関数の公式目録」で示したガンマ関数の公式より
であるから、n が奇数の場合
n が偶数の場合
となり、どちらも同じ形で書けます。
おぉ?。 スッキリ。
の積をガンマ関数で表す
上で求めた の表式より
約分によって大半の因子が消えるのは の積をそのままの表式で計算したのと同じです。
かなり簡潔になりました。
球の体積をガンマ関数で表す
では、最後の仕上げ。 上記の結果より
なので
これで完了。 ガンマ関数って、n 次元の球の体積書くためにある関数?ってくらいまとまって書けますね。
- 作者: 杉浦光夫
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1980/03/31
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 64回
- この商品を含むブログ (50件) を見る
- 作者: 杉浦光夫
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 1985/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (21件) を見る