ラプラシアンの極座標表示を求めるシリーズ(目次)。 前々回、前回で行った方法を使って、4次元のラプラシアンの極座標表示を求めてみます。
4次元極座標
4次元の極座標は以下のようにとるのでした(こちら参照):
極座標の基底
4次元での極座標の正規直交基底は以下のようにとります:
これらの基底の(極座標での)微分を計算すると以下のようになります:
微分
微分演算子
∇を頑張って計算して、極座標と上で導入した極座標の正規直交基底を使って表すと
となります。 最初の3項は3次元の場合と同じになりますね(基底ベクトルは異なりますが)。 この演算子 を使ってラプラシアン を計算しましょう。
第1項
第2項
第3項
第4項
ラプラシアン
以上をまとめると
これは次のように変形できます:
おっ、一般次元でのラプラシアンの形が見えてきそう。